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深圳ってどんなトコ? 5分でわかる深圳 | 広東省深圳@老板日記


 以下の文章は、雑誌『ハロー華南2011』より引用させていただいております。

 中国の中の深圳

 深圳は、中国の南端、広東省のさらに最南端にあり、 香港のすぐ北側に位置します。社会主義中国にありながら、 経済特区の指定を受け、またすぐ隣には自由貿易都市香港があることから、 経済色の非常に強い都市です。
 市内は(旧)経済特区内の羅湖区、福田区、南山区、塩田区と、 (旧)経済特区外の宝安区、龍崗区に大きく分かれていましたが、 2010年7月より特区内外の区別がなくなりました。 また近年、上記の6区以外に、光明新区、坪山新区が新たに設けられました。 一口に深圳と言ってもかなり広く、(旧)経済特区内だけを取ってみても、 東の羅湖から西の蛇口まで40キロ近くあります。 これはちょうど東京駅から横浜までの距離に相当します。
 深圳を構成するのは、主に湖南省、湖北省、四川省をはじめとする 中国南部からの移民です。従って、広東省内で唯一、普通話(北京語)が 主要言語になっています。言わば寄せ集めの街ということになりますが、 中国人にして言わしめると、「田舎モノの集まり」とも表現されており、 隣の香港と比較しても、その人間性の違いは歴然としています。 また、深圳住民の平均年齢は27歳とも言われ、 高齢化が進んでいるといわれている中国の都市の中では、特殊とも言えます。 街には若者の姿があふれており、独特の活気があります。
 深圳は、工業を主体とした産業都市です。革新的な技術ももった大企業が、 市内各所に点在します。 アメリカの資本家、ウォーレンバフェット氏が出資したことで有名になった 電気自動車のBYD(空中より)をはじめとして、中国の若者であれば誰でも使っていると いわれるQQメッセンジャーのテンセント(騰迅)、 アイフォーンなどの生産を請負うEMS大手のフォックスコム(空中より)など、 名だたる中国の大企業が拠点を構え、 その存在は、北京や上海からも一目置かれるところとなっています。
 また、生産拠点としてだけでなく、貿易港としても目覚しい発展を遂げており、 2010年時点で、コンテナ取扱量は世界第4位。 これは、上海、シンガポール、香港に次ぐ規模となっています (ちなみに日本の横浜、神戸は20位以下です)。
 このように経済特区としての利点を生かしつつ、広東省経済の雄として、 域内経済を引っ張ってきた深圳ですが、 近年、その優位性に陰りが見え始めつつあるようです。 2008年のリーマンショック以降、輸出が激減し、 深圳は中国の他地域にも増して甚大な影響を受けました。 また、内陸部の経済発展により労働者にとって以前ほど、 魅力ある就労条件を提供できなくなっているようです。 そのため、現在は労働者不足に悩まされており、 その産業構造、生産スタイルも曲がり角に立たされていると言えるでしょう。
 また2011年には、夏季ユニバーシアード開幕式)が深圳にて開催されました。
ユニバーシアード メインスタジアム 春繭(はるまゆ)  日本の建築会社が設計。
(写真クリックで360度空中パノラマへ)
また、最近のニュースとしては、 あのフィリップ・トルシエ氏が深センクラブサッカーチームの マイタイルビーの監督に就任したというホット?な話題も記憶に新しいかもしれません。

 映像ピックアップ

「深センってこんなにドラマチックだったっけ?!」と思えるほどドラマチック。 深セン全体を俯瞰するのにどうぞ。音楽と映像が一体となった迫力ある 展開には、思わず息を呑まずにいられません。お勧めです。(ただ、映像は10年近く前に撮影したものと思われます。)


美丽的深圳(別音楽/クリアヴァージョン)

 気候

 亜熱帯海洋性気候で、年平均気温は22度ほどです。 一年のうち、4~11月にかけては夏のような陽気です。 湿度がかなり高く、さながら低温サウナといった感じです。 外を少し歩くと、すぐに汗ばんでしまい、シャツを交換したくなるのもこの時期です。
 深圳には冬と呼ばれるものもあります。1~2月がそれに相当します。 冬といっても、日本の冬のような厳しさはなく、最低気温は、 せいぜい8~10度程度です。しかし、マンションには、 冷房はあっても暖房がないところがほとんどですので、 現地の気候に慣れた方にとっては気温以上に肌寒く感じられます。 またこの時期、湿度が高い割に晴れた天気が少なく、 洗濯物がなかなか乾かないため、乾燥機が欲しくなることも多いようです。
 残りが季節の変わり目となりますが、日本の春、秋と言った、 爽やかな気候とはまた少し違います。 夏が終わると、いわゆる「三寒四温」と言われる、 寒かったり暖かかったりの不安定な季節がしばらく続き、 その後、一足飛びに冬になってしまいます。 この季節の変わり目は体調を崩す原因ともなりますので注意が必要です。

 深圳と日本

 深圳といっても、そのイメージがピンとくる日本人は少ないかも知れません。 隣の香港に押されて、知名度が低すぎると感じている 深圳在住者も多いのではないでしょうか。 特に観光名所というわけでもないので、旅行ガイドブックを見ても その扱いは取りたてて大きくはありません。
しかしながら、産業界における、深圳と日本とのつながりは意外に古く、 深圳が経済特区に指定されて以来、原料を外から輸入しモノを組み立てた後、 完成品を世界へ輸出する来料加工という方式をとる製造業が 香港経由でここ深圳に進出してきました。

 通貨・言語

 通貨は人民元で1元=12.75円(2010年7月現在)です。 ただ、深圳は香港の隣ということもあり、香港との出入境近くでは、 ごく一部香港ドルが通用する場所も存在します。
 言語は、広東語が主として話される広東省内にあって、 唯一、普通語が主言語となっているのが特徴です。これは、 深圳が広東省で唯一、外地人(他省出身者)の人口が多いためで、 普通語だけで十分日常生活の用は足せると言っていいでしょう。

 深圳の歴史

  深圳の都市としての歴史は高々30年位でしかなく、 歴史物語を期待するほど歴史は古くはありません。 開放政策以前は、マンゴーやライチが実り、牛や馬が闊歩する 一漁村だった深圳が発展するきっかけを作ったのが、 鄧小平の経済開放政策。以来、中国の経済特区として優遇されたこと 及び香港のすぐ隣という地理的条件が整っていた深圳は、 みるみるうちに大都市へと成長していきます。
 まずは香港人たちが、深圳に次々と工場を作り、原料から完成品を生産し、 それを香港から世界各地に出荷するといった、 いわゆる加工貿易を始めてから、他の外資系企業がこぞって投資を始め、 瞬く間に「世界の工場」といわれるほどの一大生産拠点となりました。 20年以上に渡り、年率にして10%以上の成長率を常に維持し続け、 人口も、流動人口を含めれば1300万人という巨大都市へと膨れ上がった のです。深圳市内各所のオフィス街や高層マンション群には、 現在でも「○○村」という名称が、そのまま残っており、 いかに深圳が急激に発展してきたかを物語っています。

 治安

 このように、非常に速いスピードで成長を遂げてきた深圳ですが、 その成長の早さゆえに、やはり貧富の格差等、社会に大きなひずみが できてしまうという構造的な問題が常にありました。 出稼ぎで深圳に来て、仕事にあぶれた農民工たちが増加すると、 それが社会不安要素となり、犯罪の増加へとつながります。 そうしたことから、以前は、広東省、特に深圳というと、 危険というイメージでとらえられていました。
 しかし、当局による夜間巡回の徹底もあり、近年かなり改善されてきています。 少なくとも(旧)経済特区内の場合、声をかけられるまま不注意について 他人について行ったり、自ら危険と思われる場所に行くなどしない限りは、 まず深刻な犯罪に巻き込まれることはないでしょう。 ただ、さすがに日本のような安全意識でいるというわけにはいかないのは もちろんのことです。携帯電話や財布といった貴重品の盗難にあった という話はよく耳にします。 香港との出入境近辺、東門や華強北の繁華街、観光スポットなどは 市内では特に注意を要する区域です。
 しかし、(旧)経済特区外を移動する場合は、 まだまだ慎重な行動が必要です。場所によっては治安がかなり悪いのが 実態で、中国人ですらあまり行きたがらない場合もあります。 女子工員が工場から自宅の寮まで、たった2、3分、 歩いていたところを狙われ給料袋を夜道で強奪される等、 その手口もかなり荒っぽいものが多いです。 (旧)経済特区外に出張などで移動中、背広、ネクタイなど、 いかにも日本人ビジネスマンといった服装は、慎むようにしたいです。 また、(旧)経済特区外には至るところ、 白タク(無免許タクシー)を見かけますが、 現地事情に疎い方はあまり利用しないほうが賢明です。